私立 灰男学園
by besutomoe
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「放課後」

快晴。屋上の上は日差しも暖かい3時限目の途中。
保健室には退室中の札を下げて惰眠を貪っていると
不意に屋上のドアが開いた。

「いけないんだー。先生がサボりさ?」

保健室の常連、3年生のラビだった。

「そういう君も立派にサボりだろう?」

おそらく、保健室のドアに下げられた札を見て此処に来たのだろう。
ラビはブレザーの上着を脱いで丸めて枕代わりにするとゴロリと隣に横になった。

「せんせー居なかったから、ここだと思ったんさ」

ビンゴだったと、屈託無く笑う。
自分が彼に向けた感情がどういった性質であるのか、彼は知らない。
懐いて来る可愛い生徒としての認識と、それ以上の感情。
彼が、おそらく自分だけに見せる甘えは、それを煽ることしかしない。
互いの他に、誰も居ない屋上。
二人が此処に居ることは誰も知らず、そしておそらく誰も来ない。

「ごめんね」

先に一言、謝って。隣に寝転ぶ彼に覆い被さる。

「せ、せんせ?」

慌てた彼の口を自分のそれで塞いで、柔らかな唇と甘い口内を蹂躙する。

「ん……ぁ、ふ……ッ!」

逃げを打つ体を体格差で押さえ込んで、両腕を一纏めに押さえつける。
次第に力を失っていく体を自由にすることは容易く
だらしなく着込んだシャツの裾から手を進入させ、素肌に触れる。
長い長い口付けから開放すると、銀糸が後を引いた。

「君らが思うほど、大人は大人じゃないんだよ」

唾液に濡れたラビの顎を拭ってやりながら笑うと
肩で息をつきながら、涙目で下からラビが睨み付けた。

「あんたが思うほど、俺も子供じゃないってね」

言葉と同時に、鳩尾に膝蹴りが入る。
思わず緩んだ拘束から抜け出すと、ブレザーの上着を手にドアまで逃げられる

「……っく」

その姿はまさに脱兎のようで、痛む腹を押さえながら、笑った。

「せんせー」

ガチャリとドアを開けたラビが、振り返った。

「放課後、保健室で」

視線は合わせず、ただそれだけ言うと扉は閉められた。
思わぬ誤算だ。
本当に、自分が思うほど彼は子供ではないらしい。
白衣のポケットから煙草を出すと、ジッポで火をつける。
もうじき手に入る仔兎のことを考えながら、深く吸い込むと
丁度、3時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「食事」の時間まで、あと3時限。

「あぁ、早く終わんないかな」

学生時代に戻ったような呟きを一つ残して、自分もまた保健室へと戻った。

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エチャ中に黒崎さんからいただいた小説です。

気になってしょうがなかった・・・の。生小説なんて凄い貴重な体験でした。
有難うございました!ぐへへ
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by besutomoe | 2005-07-09 00:20
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